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chokudai(高橋直大)のブログです

個人によるリアルタイム動画配信の有効活用方法

ニコニコ生放送Ustream等、個人による配信が気軽に行われるようになりましたが、あまりそれが有効活用されているところを見たことがないような気がします。もちろん、単なる雑談等においても、それによって楽しみが得られたり、ストレスが発散できたりするのであれば、それも立派な有効活用法だとは思いますが、それだけのツールとなってしまってはもったいないような気がします。
そこで、今回は、特定の競技・ゲームなどの技術向上・技術発信などに焦点を絞り、

  • 技術習得目的
  • 宣伝目的・情報発信目的

の2つに分けて、ニコ生にて2つのコミュニティを作り、実際に放送をすることで、どのような部分に気をつければ良いかを検証してみました。

技術習得目的

まずはこちらから、これを満たすのに必要な条件としては、

  • リスナーの技術が、配信者の技術より高い
  • 人口が多め

などの条件を満たすのが好ましいので、ちょうど大学で習い始めていた囲碁の放送をすることにしました。

コミュニティはこちらから:競技プログラマー的囲碁修行!

放送開始時の棋力をまず示しておきます。

実際に放送を始めてみたところ、「囲碁」という選択は大当たりでした。

  • 元々ニコ生での囲碁のコミュニティが形成されており、検索から来てくれる人が多く、レベルも高い
  • コメントにおける指導が容易
  • 考えていることを全て吐き出しながら手を打つことで、自分で後で確認することも出来るし、上級者から見てどの考え方がおかしいのか、何が読めてないのか等がわかりやすい

等のメリットがあり、かなり放送との相性が良いものだったようです。

棋力はみるみるうちに伸びていき、現在の棋力はこんな感じになりました。

さすがにこの棋力上昇は、棋力判定基準の差もあるのですが、、一手一手に突っ込みを入れてもらったり、そこからのつながりで指導をしてもらえたりと、通常一人で練習する場合と比べて効率が段違いになりそうです。囲碁が相性が良かった、というのはあるものの、これだけの棋力上昇が見られれば、他のジャンルに置いてもかなり有効活用が出来るのではないでしょうか?

宣伝目的・情報発信目的の場合

こちらの場合は、

  • 配信者の技術がある程度高くないと厳しい
    • その界隈において一番上が理想。せめてその時間帯の同ジャンル放送で一番上くらいでないと人が着づらいかも
  • 「初級者向け」なら人口は多いほうが良いし、「未経験者向け」なら特には。マイナーのほうが良いのかな?

ということですが、普段からITMediaさんで連載を書かせていただいているので、アルゴリズム系でニコ生に講義の場所を移すメリットがまるでないので、アルゴリズム系の練習垂れ流し配信をちょこちょこと行いました。他の人に検証してもらったほうが良かったかもしれませんw

コミュニティはこちらから:最強最速?あるごりずまー!

こちらの放送は、あまり力を入れていませんし、本当にやっていることを垂れ流しているだけなのですが、それでも需要がありました。他の人の話を聞いている限りだと、

  • 上位の人の考え方が垣間見れて面白い
  • 自分とどういった部分で差が出ているのかを確認できる

などのようです。問題文の読み方、ローカルでのテストの仕方等、普段他の人と比べていない要素が見える点で、垂れ流すだけでもある程度の価値があるのかな、と思っています。
こちらの場合は、配信をするメリットが少ないように思えますが、

  • 他の強い人も見に来てくれたりするので、やはり実力向上にもつながる
  • 単純に名前が売れたり人脈が出来たりする(配信内容が酷い場合はデメリットにも)
  • 自ら監視されに行ってるような状況なので、普段一人では集中できないことでも集中して取り組める

などのメリットがあるのかなー、と思ってます。他にも探せば色々あるような気はします。

まとめ

どのようなスタイルにしても、自分が何を考えているかを出来るだけ言うことが一番大切なのかな?と感じました。これをしっかりとすることで、自分の考えていることをリスナーと共有することが可能になり、どのような場合においても、それが双方にとって良い方向に働くのではないでしょうか?
基本的に、リスナー・配信者が十分な数がいないと成り立たないジャンルです。僕の知り合いが「投扇興配信がない!」と文句を言っていましたが、まだまだ情報発信が行われていないマイナージャンルはたくさんあります。こうした配信文化によって、情報発信・交換が活発になり、色々なジャンルに置いて有益に働くと良いな、と思っています。投扇興は無理だと思いますがw